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われらライカ仲間
Vol.6
藤井 智弘
Tomohiro Fujii
インタビュアー
対談お相手
中藤 毅彦
Takehiko Nakafuji
ライカは単なるカメラとは違う、
『カメラの象徴』といえるかもしれない
 モノクロストリートスナップで知られる中藤毅彦さん。高いコントラストと粗れた粒子の作品で、中藤さんならではの世界を確立している。中藤さんといえば、コンタックスG2の愛用者としても有名だ。しかし実はライカも大好きとのこと。
「ライカはレンズを手にしたのが最初です。高校生のときにミノルタCLEを使っていて、ライブ写真を撮るのにテレ・エルマリート90ミリF2.8を買いました」
 高校生でレンジファインダー機を使っていたとは、それだけで只者ではないことがわかる。そして大学生になって、ライカM3とズマリット50ミリF1.5を買った。
「当時はライカM6が発売されていましたが、高くて手が出ないので、中古のM3にしました。ただズマリットはクセのある写りで使いこなせなかったですね」
 その後も現在に至るまで、M2、M4、M5、MPなど、様々なライカを手にしてきた。しかし作品撮りのメインはライカではなく、コンタックスG2だ。
「僕はバンバン撮るので、ある程度自動化されたカメラの方が使いやすいのです。M型ライカはフィルム交換が面倒ですし、AFもないですからね」
 それでもライカを所有し続けるのはなぜだろう。
「ライカは多くの写真家に愛用されてきましたよね。桑原甲子雄さんとか、アンリ・カルティエ=ブレッソンとか。そうした写真家たちへの憧れが、ライカを手にしていたいという気持ちにさせるのです。僕にとってライカは、単なるカメラとは違う存在なんです。『カメラの象徴』といえるかもしれません」
 それでもゆったりした気分で撮りたいときは、ライカを使うことも多いそうだ。
「オーストリアのウィーンでライカM2とズミクロン35ミリF2を買って、そのままそれで東欧を撮ったこともありました。気持ちに余裕を持った撮影では、ライカはいいですね。手にした感触は、やはり最高だと思います」
 
 フィルムがメインの中藤さんだが、2013年にデジタルで作品を撮ることを目的としたライカを購入した。ライカMモノクロームだ。
「おそらく初めて本気で作品を撮るために買ったライカです(笑)。きっかけは、マグナム写真家のヤコブ・アウ・ソボル氏が撮ったライカMモノクロームのカタログ写真です。それを見たとき『これなら今までとは違う写真が撮れるのではないか』と感じました。今はこれで、主に東京を撮っています」
 ライカMモノクロームで撮影すると、光と影により敏感になると中藤さんは語る。
「デジタルは背面モニターで確認できるせいでしょうか。光や影を活かした写真が撮りたくなりますね」
 撮影したら、付属ソフトのNik Silver Efex Proを使い、粒状感をプラスするなどパソコンで仕上げていく。
「まだ試行錯誤の状態です。でも購入してから1年近く経ちましたし、そろそろ発表という形にしていきたいですね」
 中藤さんが現在所有しているライカは、ライカMモノクローム、ライカM2、ライカDIIIの3台だ。
「ライカM2とライカDIIIは、どちらもパリで買いました。DIIIはブラックペイントが剥げないように大切に使っています。僕のせいで80年前のカメラをボロボロにしてしまうのは申し訳ないですから(笑)」
 レンズはそれぞれズミルックスM 35ミリF1.4 ASPH.、ズミルックス35ミリF1.4、エルマー35ミリF3.5がついている。すべて35ミリだ。
「50ミリや28ミリもありますが、メインは35ミリ。僕は35ミリを基準にレンズをそろえています。ライカMモノクロームに古いレンズをつけることもありますが、やはり新しいカメラには新しいレンズが合いますね
 これまでのフィルムによる作品に加え、デジタルのライカMモノクロームでどんな作品を発表するのだろうか。中藤さんの作品からますます目が離せない。


   
   ライカ Mモノクローム
   ズミルックスM 35ミリF1.4 ASPH.
    
    ライカ M2
    ズミルックス 35ミリF1.4 
   
   ライカ DIII 
   エルマー 35ミリF3.5
    
    DIIIのライカロゴは象嵌(ぞうがん)
    で描かれており、文字が浮き上がっている


Profile
Profile
藤井 智弘
Tomohiro Fujii
1968年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。96年からフリー写真家となり、カメラ専門誌での活動や、国内、海外の街を撮る。ライカは97年購入のライカM3が初。現在はデジタルのライカM、ライカM9、ライカXバリオを主に使用する。2016年9月より、デザインオフィス(株)AQUAに所属。(公社)日本写真家協会会員。
(株)AQUA Webサイト
プライベートWebサイト
 
中藤 毅彦
Takehiko Nakafuji
1970年東京生まれ。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。 東京四谷三丁目ギャラリー・二エプス代表。都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。 国内の他、東欧、ロシア、キューバ、ニューヨークなど世界各地を取材。 また、裸のラリーズ、ゆらゆら帝国、恒松正敏などのロックミュージシャンのオフィシャルカメラマンを担当するなどアーチストの撮影も行う。第29回東川国際写真フェスティバル特別作家賞受賞。
対談お相手
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