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われらライカ仲間
Vol.12
藤井 智弘
Tomohiro Fujii
インタビュアー
対談お相手
大門 美奈
Mina Daimon
はじめてのデジタルライカ、
ライカM-Eを手にしたきっかけは
 イギリスやポルトガルなど海外の街の姿や、お弁当を俯瞰でとらえた『本日の箱庭』シリーズなど、独特の視点の作品を発表している写真家、大門美奈さん。大のライカファンとしても知られている。
「写真を本格的に始めた頃は、ペンタックスMZ-3を使っていました。ダイヤル操作で使いやすかったですね。その頃からライカには興味がありました。実は就職のとき、当時ライカの代理店だった日本シイベルヘグナーの入社試験を受けたんですよ。父もカメラ好きで、父から『ライカを扱っているんだから良い会社だ』って(笑)。ところが募集していたのはカメラではなく、化学薬品系。『希望の部署に異動できるんですか?』と面接のたびに聞いていたら、それが良くなかったのか落ちちゃいました(笑)」
 デジタルカメラで真剣に写真を撮るようになったのは2008年から。手にしたのはシグマDP2。いきなり個性的なフォビオンセンサーのユーザーになるとは驚きだ。
「DP2のカタログの写真がとても素敵で、『このカメラなら私もこんな写真が撮れる!』って買いました。シグマは確かに個性的ですが、私は気になりませんでした。むしろ、パソコンで好みの仕上がりにコントロールできるのが楽しくて。それ以来、今もライカと一緒にシグマも愛用しています」
 初のレンズ交換式のデジタルカメラは、マイクロフォーサーズのパナソニックLUMIX GF1。
「マイクロフォーサーズは、アダプターでライカマウントのクラシックレンズが使えますよね。それで中古カメラ屋さん巡りが始まりました。フォクトレンダー・ノクトンクラシックとか、Lマウントのキヤノン50ミリF1.2とか、いろいろ買いましたよ。キヤノン50ミリF1.2は絞り開放で撮ると、ボヤ~っとした写りで面白かったですね」
 GF1が登場した頃は、まだクラシックレンズ好きの女性は珍しかったはず。おそらく中古カメラ店のスタッフも驚いただろう。そして、いよいよライカを手にする。
数年後、中古カメラ店でライカM3を購入しました。それが私にとって最初のライカですね。ハービー・山口さんの作品を拝見して、やはりライカはいいなぁ、私もライカで作品を撮りたいと思ったのですが、ライカM3はフィルム装填が難しくて。装填に失敗して、何も写っていないこともありました」
 レンジファインダーカメラの初心者だと、二重像合致式のピント合わせに戸惑う人も多い。しかし大門さんは、すぐに慣れて気にならなかったとのこと。とはいえデジタルでM型ライカを使いたかったが、高価で手が出なかった。
「ところが2013年に、夫と大喧嘩しまして(笑)。すでに結婚して3年くらい経っていたのですが、まだ指輪がなかったんです。そうしたら、夫が『指輪を作ろう』と、いくつか超高級ブランドを口にしました。ショパールとか、ハリー・ウィンストンとか。指輪ひとつで100万円とかしますよね。『それなら指輪よりライカ!』って。ライカの方が実用性も高いですしね。ライカ銀座店へ行って、ライカM-EとズミクロンM 50ミリF2を買いました。それから本格的にライカで写真を撮るようになりました」
 ズミクロンM 50ミリF2は、はじめブラックで購入したものの、ライカM-Eにはシルバーの方が似合うと買い直している。ライカは被写体との距離感が心地いいと大門さん。
「その後、中古でライカM9とライカM8を買いました。ですが、しばらくしてそれを売って、ライカM(Typ240)に買い替えました。今所有しているM型は、ライカM-E、ライカM、ライカMモノクローム(初代)、ライカM8.2です。レンズはズミクロンM 50ミリF2、ズミルックスM 50ミリF1.4、ズミクロンM 35ミリF2、ズミルックスM 35ミリF1.4。私は50ミリが中心なので、超広角や望遠は持っていません。ボディの数に対してレンズが少ないですね(笑)
 ライカM-E以降、急激にライカが増えていることで、大門さんのライカへの情熱が伝わってくる。現在、最も使っているのはライカM。だがCCDセンサーを持つライカM-Eの方が写りは好きだそうだ。さらにフルサイズコンパクト機のライカQを購入した。
「ライカQの発表会のときに触って、衝撃でした。AFは速いですし、EVFも見やすい。レンズもF1.7と明るくて寄れますし、すぐ欲しいと思って、その場でライカ銀座店に予約を入れました」
 ライカQは使いやすく、現在最もお気に入りのライカだとか。
「レンズは28ミリ固定ですが、35ミリと50ミリにクロップができて、これが便利です。2400万画素を35ミリ相当にクロップしても1500万画素もあるので実用十分。50ミリ相当は800万画素になりますが、大きなプリントでなければ使えます。本体は小型で、レンズのボケも綺麗。ライカQ一台で撮影に出ることもありますよ」
 現在はライカD-LUXも加わり、6台のデジタルライカを愛用する大門さん。次に狙っているライカは何だろうか。
「ボディよりレンズですね。アポ・ズミクロンM 50ミリF2 ASPH.はとても気になります。でも値段が高いですよね。それと、ノクティルックスM 50ミリ F0.95 ASPH.も手にしてみたいレンズです。一度お借りして使ったことがあるのですが、素晴らしい写りでした。今は憧れの存在ですね」
 2017年1月上旬から、ライカそごう横浜店で大門さんの作品が展示されるとのこと。横浜を訪れたら必ず寄りたい。さらに2017年1月21日(土)、2月26日(日)、3月25日(土)には、セミナーも開催予定。ライカファンはもちろん、大門さんの作品のファンにも見逃せないイベントだ。


   
  今、一番出番が多いというライカQ。
  そしてストラップはハンドストラップ。
  軽快な撮影をされていることが伺える。
 
 ライカM-Eにつけているレリーズボタンは、
 マップカメラでゲットした、JAY TSUJIMURAのもの。



【大門美奈さん写真展情報】
場所:ライカそごう横浜店
会期:2017年1月上旬~約半年を予定
セミナー:2017年1月21日(土)、2月26日(日)、3月25日(土)開催予定

Profile
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藤井 智弘
Tomohiro Fujii
1968年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。96年からフリー写真家となり、カメラ専門誌での活動や、国内、海外の街を撮る。ライカは97年購入のライカM3が初。現在はデジタルのライカM、ライカM9、ライカXバリオを主に使用する。2016年9月より、デザインオフィス(株)AQUAに所属。(公社)日本写真家協会会員。
(株)AQUA Webサイト
プライベートWebサイト
 
大門 美奈
Mina Daimon
1977年横浜市出身。東京農業大学卒業。リコーフォトギャラリーRING CUBEでの公募展をきっかけに2011年より写真家として活動をはじめる。第1回キヤノンフォトグラファーズセッションファイナリスト。無印良品、アパレルブランドGARDÉ COLLECTIVEとのコラボレーション企画にも参加。主な写真展に『Portugal』(リコーフォトギャラリーRING CUBE / 2011)、『本日の箱庭展 -the Miniature Garden-』(72 Gallery / 2013)、『The Collection』(ano ano galerie / 2016)、写真集に『Al- Andalus』(桜花出版 / 2014)がある。
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