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kikikaikai
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SUN KOR ZOOM LENS
奇機械会
SUN KOR ZOOM LENS
嗚呼、油断している内にずいぶん時間がたってしまった・・。
 さて、二回続いたスケルトンシリーズはちょっとお休み。ちょっと、ということはまた続きもあるかもよ・・・・。
 今回で、いよいよ連載も三回目!昔から、三日坊主だとか三日天下だとか、何かにつけて散々言われる「三」なわけで、つまりは小生も三つながりな名字なもので、どうにもこれは名誉挽回!そこで、三にちなんだサン尽くしの珍品?登場ってわけよ。
 えい!とばかりご披露いたしますのは、バルサムは剥がれ菌糸がのたうつこのレンズ。披露は披露でもご疲弊だ、なんて馬鹿にしちゃあいけねえや。
 まずは、そのスペック。39-80ミリという、何とも背伸びした焦点距離でございます。どこが背伸びかって・・・・そりゃあ背伸びと来れば下の方、かかとなんぞをプイットあげようってんで、ワイド側焦点距離が40ミリならば、きちんと二倍のズームになってお行儀が良いところなのに。なぜか、一つ減らして39ミリなんて無理しやがって。おかげで39は3の13倍!サンキューベイビー。だからどうだっていうと、どうでもよいってことは承知の助。
 どうでもよいついでに、上は80ミリと、ちょっと控えめの態度じゃねえか。本当は一ツ背伸びで81にしておけば、こいつは3×3×3×3ってなわけで、どうだ縁起が良いだろう!って、誰だよそれを3の4乗なんて言っている奴は、4なんて数字は縁起が良くねえ、エンガチョだ。だから一つ減らして80にとどめて置いたなんざあ、ご謙遜。こりゃ気が利いてるね。節操がある。大人だね。というわけで、しっかり広角から望遠までカバーというこの一本。
 さらに驚くべきは、このレンズ。開放F値が、足すも引くも無し、ぴったしカンカンのF3.0で余り無し。なんとも豪気で太っ腹だね。奢ったね。根っから、竹を割ったようなのが好きなんだよ、だからスパッと3.0とはこりゃ気持ちがいいや。
 それにUSBだって近頃は3.0だって言うじゃねえか。モダンなんだよ。時代の先取りだ。まあ、3.5なら半分は許せるが、2.8なんぞときたら、蕎麦じゃねえんだから、どうにもよくねえ。特によくねえのは、小麦粉が8で蕎麦が2なんて奴で、ありゃあもう饂飩だね、なんて馬鹿いってるんじゃないよ。F3.0とにかく珍しいや。
 それから、レンズの銘だって身震いするね。
 「SUN KOR」。プリントじゃないよ刻みだよ。手が込んでいるね。そんでもって、SUNだよ。お天道様だね。偉いね。お日様サンサン明るいね。拝みたくなるようじゃねえか。
 そういやあ、SUNって会社には歴史があったね。昔は確か上代光学って言ったね。戦前のことだから覚えていないねえ。上代はね、ウワダイなんて読んじゃいけねえよ。カジロだよ。カジロオプティカルレンズ。略称はK.O.L。惜しいねえKORじゃねえんだよ。だから、この玉は本当にサンの製造かどうか、確証がねえんだ。手元の貸料にはどこにも見つからない謎のブランドだよ?仕方がねえなあ・・・
 おまけに、普通絞りが泣かせるじゃねえか。このスペックで普通絞りかい。高級なんだか低級なんだかわからないね。怪しいねえ。もっとも、マウントはTマウント仕様ときたもんだ。交換できるってことよ。高機能だね。どのメーカーのカメラにも装着可能だね。なんと言ってもサンだよ。太陽が良いね、じゃなかった対応が良いね!というわけだ。
 こんなところが落としどころかね。ついでに、レンズ内の極カビ菌糸も落ちないかね。これじゃあいつでも春のおぼろだよ。とほほほほ。


シグマSD-15 39ミリ・ISO100・1/40・F4ぐらい
(M42-SDマウントアダプタ使用)

虹色のゴーストがなんとも印象的。広角側の開放近くで撮影。絞りにはクリックストップがないので、だいたいの値。何ともソフトで周辺が見事に流れているが、これも味。
シグマSD-1 60ミリ・ISO100・1/160・F11ぐらい(M42-SDマウントアダプタ使用)

RAWファイルから現像時に1/2段ぐらい明るくしています。絞っても、ふわっとした印象。色味もあっさり。情緒的というのかな・・周囲にグリーンの色かぶりが発生するのは、SD-1でオールドレンズを楽しむ際のお約束。
シグマSD-1 39ミリ・ISO100・1/500・F3(M42-SDマウントアダプタ使用)

RAWファイルから現像時に1/2段ぐらい明るくしています。さすがは、オールドズーム+カビの開放!なんとも柔らかな、崩れたマシュマロか融けたクリームか。絶妙のとろけ具合である。なお、被写体は丹沢西端の名物、岩田さんの道標である。

シグマSD-15 80ミリ・ISO200・1/160・F3
(M42-SDマウントアダプタ使用)

日没間際の光が遊ぶ椿。望遠側、開放、さらに最短撮影距離での撮影。やっぱりピントの芯がないですね。まあ、どこまでもノスタルヂアな描写です。ところでこの個体。少々ヘリコイドが固くて、距離を合わせようとすると、マウントが緩んでしまったりする。妙なところに気をつかうことになるのです。


SUN KOR ZOOM LENSの主要スペック
レンズ=39-80mm F3-F16
マウント=Tマウント仕様
重量(実測)=680グラム
フィルター経=67ミリ
三宅 岳 -みやけ がく-
1964年生まれ。
神奈川県の最北、旧藤野町で楽しく暮らしている。山の写真、自然の写真、そして林業の写真を中心に撮影する写真家。現在のメインカメラはシグマSD1とペンタックスK-3。著書に「炭焼紀行」や「アルペンガイド丹沢」などがある。一方で、写真機やレンズなどに偏愛の傾向があり、とくに国産中級機やペトリ、ミランダ等、消滅したブランドに怪しい情熱を傾けている。
http://homepage3.nifty.com/GAITEN/
機種一覧(カメラ)
 ミノルタ
 ディマージュ RD3000
 スケルトンその2
 バンダイ マイクリスタル
 スケルトンその1
 リコーFF9sD リミテッド
 シグマ50AFズーム オリンパスXA1 SUN KOR ZOOM LENS
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