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kikikaikai
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スケルトンその2
バンダイ マイクリスタル
奇機械会
バンダイ マイクリスタル
「クリスタルなのよ、きっと生活が。なにも悩みなんて、ありゃしないし・・・」
 煩悩に苛まれ小突かれ転がされ。気が付けば、早くも人生五十年はもうすぐ先!などという何ともアレな人生を過ごす我が身にとって、こんなセリフは果たしてどこのお国の上つ方のお言葉かと、思ったら。あらら、あの田中康夫の小説『なんとなく、クリスタル』の一節ではございませんか。「ナンクリ」の略称で世を席巻したこの大ベストセラーが発表されたのは1980年(だったかな)。著者は言わずとしれた田中康夫。(注1

 ぺろりぐらりと、流行最先端のその先のもっと向こうの
・・・ののののと舌が絡みそうなぐらいにブランド名がぞろぞろと出てくる小説で、オマケにそれぞれのブランドには脚注までもがずらずらと居並んでいるという、新機軸の文体でもあったわけで、いずれにしても我が生活からは遙か彼方の座標に輝く内容であるからして、つい今し方まで読んでみようかとは思っても見なかったのです。が、読みました。
 でも、やっぱりよくわからん、というこの小説。(注2)主人公はアルバイトでモデルさんもやっている女子大生。ところが、ひとつ気が付きました。モデルというのに、撮影シーンがほぼ皆無。というわけで、なんとこれだけのブランドブラブラ小説ながらも、ニコン(注3)もキヤノン(注4)もライカ(注5)もローライ(注6)もマミヤ(注7)もペトリ(注8)もミランダ(注9)もそしてリコー(注10)も出てこないのです。
 嗚呼、カメラブランドの出てこないブランド小説なんて。クリープを入れないアレじゃあございませんか。と深く嘆きの沼に沈んだ小生ですが、何でこんなにクリスタルにこだわったのかと言うと。パンパかぱーん。なんちゃって「マイクリスタル」でございますよ。

 「女の子のカメラ」というキャッチフレーズで、万歳!もとい「バンダイ」(注11)が1993年(注12)に発売したこのカメラ。ごらんの通り、見事カラフルな透けっぷり。前回のリコーFF-9sDリミテッドと違いセルフタイマーも機械式で、思わずその歯車の動きに見とれてるうちに、シャッターが切れてしまうという落とし穴あり。しかも、かわいい女の子をあしらった外箱には製造元株式会社リコーと印刷されているのですから、ダブルブランドなのですよ。ワーオ。というわけで、ドンキホーテのワゴンセールで購入したのはいつの日だったか。現在も「3,980円」(注13)という値札が残っています。ちなみに定価は15,000円。なお、このカメラ、リコーLX-22Sという商品名で輸出専用機として、本家リコーからもラインアップ。また、非スケルトンモデルのLX-22は国内でも発売されていました。
 このカメラ、プリミティブでマニュアルライクな使い方もできるので案外面白いのですよ。というわけで、悩める小生のマイクリスタルでございました。


隣町の、とぼけたお馬さん人形をスナップ。なぜか画面右上の周辺光量がドンと落ち、トイカメラ風の仕上がりとなった。ISO100のポジ(RDPIII)だが、露出計を使わず勘メータで結構当たりの露出となった。
色あせしていますが元箱もございます。東京は府中のドンキホーテ、ワゴンに山積みだった。もう十年以上も前のこと。一台しか購入しなかったが、新品箱入3,980円は格安だった。もう一台買っておけばよかったかな。
なんとカラフル!そしてPOP!セルフタイマーは歯車が組み合わされた機械式。この歯車の動きを見るだけで十分に楽しめる。
レンズ下部にある無限大レバー。向かって左側の山マークにスライドすると、無限大となる。バネ仕掛けになっており、指を離すと、もともとのピント位置に戻る。
ISOレバー。スピードは1/125固定。自動露出ではないので、このレバーを動かすことで絞りが変化して露出をコントロールするというシンプルな露光装置。レンズ開放値はF4.5なので、ISO100=F4.5でしょうか。
注1:後の長野県知事などもお勤めのあのお方です
注2:案外社会情勢に沿って現在を占う書でもある、と面白がってはいます
注3:当時は日本光学工業
注4:ャじゃなくてヤ。でも言いにくい
注5:世界でもっとも愛好者が多いのが日本らしい
注6:二眼レフで名を馳せた。バックはオーライ
注7:独創とからくりのプロカメラメーカー
注8:現在2chでも話題沸騰中
注9:飲料はミリンダ
注10:ペンタックスもリコーですからね、新たな展開を期待
注11:超合金のポピーはかつてはこの子会社。超合金魂も売る玩具会社
注12:この年は文藝賞の受賞作はありませんでした
注13:リコーといえばサンキュッパ。本家XR500の定価は39,800円でした
バンダイ マイクリスタルの主要スペック
発売=1993年
レンズ=リコー35mm F4.5(3群3枚構成)
フォーカス=固定なのですが、無限遠撮影のスライドスイッチあり
ファインダー=アルバダファインダー
シャッター=1/125固定(セルフタイマーつき)
露出制御=ISO100-1000対応(手動でISOを設定するが、コレは絞りレバーとなっている)
電源=単3形 電池×2個使用
価格=15,000円(発売当時)
三宅 岳 -みやけ がく-
1964年生まれ。
神奈川県の最北、旧藤野町で楽しく暮らしている。山の写真、自然の写真、そして林業の写真を中心に撮影する写真家。現在のメインカメラはシグマSD1とペンタックスK-3。著書に「炭焼紀行」や「アルペンガイド丹沢」などがある。一方で、写真機やレンズなどに偏愛の傾向があり、とくに国産中級機やペトリ、ミランダ等、消滅したブランドに怪しい情熱を傾けている。
http://homepage3.nifty.com/GAITEN/
機種一覧(カメラ)
 ミノルタ
 ディマージュ RD3000
 スケルトンその2
 バンダイ マイクリスタル
 スケルトンその1
 リコーFF9sD リミテッド
 シグマ50AFズーム オリンパスXA1 SUN KOR ZOOM LENS
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