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中古カメラの教科書 35mmカメラ 中判カメラ 大判カメラ デジタルカメラ
 カメラの基本的な種類を見てみよう。一般的なのが35mmカメラだ。これは35mmフィルムを使うカメラのこと。35mmフィルムは最も普及しているフィルム。通常「フィルム」と言えば思い浮かべる姿。それが35mmと言えよう。なお読み方は「サンジュウゴミリ」だ。画面サイズは24×36mm。過去には「ライカ判」と呼ばれた時期もあった。なお画面が半分の「ハーフサイズ」というカメラもある。

←市販されている35mmフィルム。リバーサル、カラーネガ、モノクロの3種類がある。

 その35mmカメラの中には、大きく分けてコンパクト、一眼レフ、レンジファインダー機などがある。コンパクトは一眼レフ、レンジファインダー機よりも小さくレンズ交換のできないカメラを指す。かつてはピント(焦点合わせ)は手動の機種が多かったが、1970年代後半から、ピントも露出も全て自動が当たり前になった。(コニカC35シリーズ、オリンパスμシリーズ、リコーGRシリーズなど)

 レンジファインダー機は、撮影するレンズとピントを合わせる距離計が別になっているカメラ。左右に離れた2つの対物レンズから入ってきた像をプリズムなどで合成し、像のズレを無くすことでピントが合う仕組み。三角測量の原理を利用している。一眼レフが普及するまで一般的だったカメラだ。一眼レフと異なり、ミラーがないためシャッター音が小さくコンパクトなものの、近距離では構図にズレが生じやすく、またレンズを交換してもファインダーに見える像は常に同じ大きさなので、接写や望遠撮影には不向き。スナップ写真家に愛用者が多い。(ライカ、フォクトレンダーベッサシリーズなど)
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 一眼レフはレンズから入ってきた像をカメラ内部のミラーで反射し、ペンタプリズムで正像にしてファインダーで見られるカメラ。レンズから入った像を直接見ているので、望遠撮影や近接撮影に強く、撮影の守備範囲が広いのが特徴と言える。多彩なレンズや豊富なアクセサリーもあり、ビギナーやハイアマチュアからプロまで愛用者が多い。(ニコンFシリーズ、キヤノンEOSシリーズ、ミノルタαシリーズなど)
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 ブローニーというフィルムを使うカメラ。120というブローニーフィルムが一般的だ。フィルムのサイズが大きくなると、それだけで解像力が高くなり細かな所まで写る。中判カメラには画面サイズがいくつかあり、代表的なものは6×4.5cm(ロクヨンゴ 645)、6×6cm(ロクロク 66)、6×7cm(ロクナナ 67)、6×9cm(ロクキュウ 69)など。35mmサイズに比べフィルムサイズが大きいため、大きくプリントしても滑らかな画質が得られる。そのため、画質にこだわるプロやハイアマチュアに愛用者が多い。1980年代まではプロの定番と言えば外国製一眼レフで6×6cmが主流だった。現在では、6×4.5cmが一般的。それでも6×6cmの正方形の画面による構図を楽しんでいる人もいる。中判カメラも35mmと同様、一眼レフやレンジファインダー機がある。(ハッセルブラッド、ペンタックス645、67、ニューマミヤ7、プラウベルマキナ67、ホルガ120など)

 さらに35mm判カメラではあまり見ないカメラがある。レンズが上下に付いた二眼レフだ。二眼レフもブローニーフィルムを使う中判カメラだ。上のレンズがピントや構図を見るためのレンズ(ビューレンズ)。そして下が撮影レンズとなっている。シャッターを切ると下のレンズの像が撮影される。なお中判の一眼レフや二眼レフは、35mmのようなペンタプリズムがなく、上から覗いて撮影することもある。この場合、ミラーが反射した像を見ているので、左右逆像になる。撮影した写真はもちろん正像である。(ローライフレックスシリーズ、ミノルタオートコードシリーズ、マミヤCシリーズなど)
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 中判を超える、大きなフィルムを使うカメラ。4×5インチ(シノゴ)や8×10インチ(エイトバイテン)などがある。フィルムは35mmやブローニーのようなロールフィルムではなく、1枚ずつのシート状のフィルムになる。それをフィルムホルダーに装填して使用する。
 大判カメラは中判を超えた高画質が楽しめる。大きくプリントした際の高細密感や描写の滑らかさは圧巻だ。

←全暗黒の中で2重の箱に納められているシート状のフィルムを左にある ホルダーに装填して使う。
 ビューカメラは前にシャッターが付いたレンズを取り付ける前側の枠と、後ろ側にピントグラス(ピントを見るためのガラス板)とフィルムホルダーを差し込むための一体の枠を蛇腹で繋いだカメラ。レンズ側、フィルム側が上下左右に可動する(それらをアオリと言う)。アオリで被写体の形やピントの範囲を調整して撮影できる。商品撮影や広告撮影、建築撮影に使われている。  フィールドカメラは、やはりレンズとフィルムの間に蛇腹を持つが、折りたたんでコンパクトにできる。アオリの範囲は少ないものの、機動力が高いので、風景写真に用いられることが多い。通常の撮影ではフィールドカメラの方が扱いやすい。
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 今や「カメラ」と言えば、デジタルカメラを思い浮かべる人も多いだろう。年々進化するデジタルカメラをあえて中古で購入する楽しさ。それは、やはり低価格といえるのではないだろうか。コンパクトデジタルカメラでは700万画素クラスのものでも1/2以下になっている場合や、400万画素くらいまでの機種なら保証なしのもので1万円を切った価格で手に入る。これならちょっとしたお小遣い程度で買えてしまう。

 それでは性能面ではどうだろう。いくら安いとはいえ、現在では携帯電話のカメラ機能でさえ300万画素や400万画素は当たり前の時代。あえて中古で手に入れる理由とは? それは「カメラ」としての完成度の高さだ。携帯電話のカメラ機能は、あくまで電話に付属する機能でしかない。画質はもちろん、操作性やシーンモードなどの多機能性では、カメラ専用機であるコンパクトデジタルカメラのほうが上だ。その画質も、400万画素あればLサイズや2Lサイズなら十分。A4サイズまでプリントするなら700万画素クラスで問題ない。気軽に購入できるコンパクトデジタルは、少ない予算で様々な機種を購入して楽しめる。

 安く手に入るのが最大の魅力なのは、デジタル一眼レフでも同じだ。デジタル一眼レフが普及しはじめた頃、30万円もした600万画素機が、発売当初の価格から半値以下になっている事さえある。
 ただデジタルは画質やレスポンスなどの進化の速度は速いので、できるだけ新しい機種が欲しいと思う人も多いはず。しかし新品は手が届かない。そこで1世代前のデジタル一眼レフを狙う、という方法がある。それなら最新機種と比べてもほとんど見劣りしない性能が安価に手に入る。1世代前のデジタル一眼レフは実は「オイシイ」カメラなのだ。
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