その35mmカメラの中には、大きく分けてコンパクト、一眼レフ、レンジファインダー機などがある。コンパクトは一眼レフ、レンジファインダー機よりも小さくレンズ交換のできないカメラを指す。かつてはピント(焦点合わせ)は手動の機種が多かったが、1970年代後半から、ピントも露出も全て自動が当たり前になった。(コニカC35シリーズ、オリンパスμシリーズ、リコーGRシリーズなど)
レンジファインダー機は、撮影するレンズとピントを合わせる距離計が別になっているカメラ。左右に離れた2つの対物レンズから入ってきた像をプリズムなどで合成し、像のズレを無くすことでピントが合う仕組み。三角測量の原理を利用している。一眼レフが普及するまで一般的だったカメラだ。一眼レフと異なり、ミラーがないためシャッター音が小さくコンパクトなものの、近距離では構図にズレが生じやすく、またレンズを交換してもファインダーに見える像は常に同じ大きさなので、接写や望遠撮影には不向き。スナップ写真家に愛用者が多い。(ライカ、フォクトレンダーベッサシリーズなど)
一眼レフはレンズから入ってきた像をカメラ内部のミラーで反射し、ペンタプリズムで正像にしてファインダーで見られるカメラ。レンズから入った像を直接見ているので、望遠撮影や近接撮影に強く、撮影の守備範囲が広いのが特徴と言える。多彩なレンズや豊富なアクセサリーもあり、ビギナーやハイアマチュアからプロまで愛用者が多い。(ニコンFシリーズ、キヤノンEOSシリーズ、ミノルタαシリーズなど)
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